特に子供のいる家庭で大人気の「バスボム」。お湯の中でシュワシュワと泡がはじけ、最後は楽しいメッセージ、人形、子供用ジュエリーなどが出てくる夢の詰まった入浴剤だ。

そのバスボムを開発したのは、当時小学生だった米国の姉妹であり、一家はあっという間に億万長者に。まさしく「アメリカン・ドリーム」という話を、『INSIDE EDITION』や『TWIN CITIES BUISNESS』が報じている。

■売り上げは年間20億円

ミネソタ州エディナに住む、現在20歳のイサベルさんと18歳のキャロラインさんのバーコウ姉妹。ふたりは200人もの従業員を抱えるバスボムメーカー『Da Bomb Bath Fizzers』の創立者だ。

年間400万個ものバスボムを製造し、年商は日本円でおよそ20億円という同社。バスボムは、大手スーパーの『Target』やドラッグストア系コンビニチェーン『CVS』などに卸され、ディズニーともパートナーシップを組んでいる。

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■小学生だったある日…

イサベルさんとキャロラインさんが、バスボム作りを思いついたのは8年前。まだ小学生の時だった。

フィギュアスケートをしていた姉妹は、練習後、冷えた体を温めるためゆっくりとお風呂に入っていたが、近くのスーパーで買っていた入浴剤は浴槽に色が移るなど、粗悪なものも多かった。

そこで「もっと良い、もっと楽しい入浴剤を作れるのでは」と話していたところ、両親は「材料代にしなさい」と150ドル(日本円で1万5,000円強)を投資してくれた。

無我夢中でネットや本で情報を集め、良質な材料を購入して始まったボール状の入浴剤を、ふたりは「バスボム」と呼ぶように。

■自宅を工場に大改造

ある時、姉妹は自作のバスボムを街のクラフトフェアに出展。すると、たった1日で完売してしまった。その時、母親のキムさんは「趣味にしておくのはもったいない。大ヒット商品になる可能性を秘めているのでは」と直感したそうだ。

バスボムで本格的にビジネスをと思い立った一家は、自宅の地下室全体をバスボム工場に大改造。姉妹もスケートをやめ、学業の傍ら、調理用ボウルで1時間に6~8個のペースで、バスボムを作ることになった。

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■両親への感謝と社会貢献

大学生になった姉妹は、このたびメディアの取材に「あの時の両親の援助がなければ、ここまで来られませんでした。子供の言葉にきちんと向き合ってくれる両親には、感謝しています」と話している。

子供たちは「やってみたい」「作ってみたい」と次々とアイデアをつぶやくが、親はそれに耳を傾け、光るものを感じたらサポートしてあげる。そんな姿勢が、子供の好奇心と創作意欲をますます成長させるのだろう。

新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、入浴剤を入れたお風呂でリラックスする人も増えている今、『Da Bomb Bath Fizzers』のバスボムの売り上げはアップした。収益の一部は、ケニアできれいな水を人々に供給する事業に、寄付されているそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

These Teen Sisters Cooked Bath Bombs In Their Kitchen. Now It’s A $20 Million-Plus Per Year Business